企業・商品・サービスの中にある独自の価値を見出し、社員や世の中に浸透するように言語化する。それが、あらゆる意思決定の柱となる『コンセプト』です。SNSやWEBサイト、広告などに流れる流行りのコミュニケーション。そういったトレンドに流されず、長きにわたって会社の軸となるような、強く太い、独自のコンセプトを一緒に打ち立てましょう。
PRODUCT / SERVICE
SALES STRATEGY
CI / VI / PROMOTION
INNER BRANDING
RECRUITMENT
誰もが知るサービスやプロダクト。そして、それを生み出した企業を想像すると、どの会社にも独自の『世界観』が見て取れます。外見のデザインはもちろん、接客の姿勢や言葉遣い、アフターフォローに至るまで、その世界観からぶらさず構築できている。つまり、あらゆる意思決定の軸が整っているのです。
大企業の資金力が成せる業のように感じるかもしれませんが、世界観の構築は、企業規模に関わらずどの企業にも可能だと私たちは考えています。その原点となるものこそが『コンセプト』。いかに「自社らしさ」を生み出し、定義するか。心理学を応用したパーソナライズメソッドを用いて、あなたの会社を一緒にブランド化いたします。
バブル全盛期に建設され、当時話題となった森の国ホテル。当時としては珍しい森の中で味わえる本格フレンチを訴求していました。しかし、20年も経過すると旅行ニーズは激変。旅という価値観すら変わってしまった今、当時の訴求方法はまるで効果をなしませんでした。次第に、かつての知名度も低下しホテル経営は悪化の一途をたどることとなりました。
実際にホテル周辺の森に足を踏みいれると、そこには手つかずの大自然がありました。鹿や猿は自由気ままに闊歩し、日本最後の清流と呼ばれる四万十川の源流も流れる場所。台風によってホテルが長年休館していたこともあり、ほとんど手つかずの状態で自然が躍動していたのです。屋久島のような巨木こそありませんが、森の国から感じられるのは、まさしく自然の生き様。人口的な加工が施されていない、ありのままの森でした。だからこそ私たちは、万人受けを目指すのではなく、共感者や共鳴者向けのコンセプトがふさわしいと考えました。打ち立てられたスローガンは「人にはつくれない国、森の国」。
人はあくまで部外者であり、動物たちの住まいにお邪魔するという旅。癒されにいくのではなく、森の気高さや神々しい森を拝みにいく場所。記念や思い出という、昔ながらの旅行ニーズではなく、価値観を磨きたい、視野を広げたい、そんなニーズに応える施設としてのコンセプトを打ち立てていきました。
中古市場から宝石を仕入れ、再研磨・再加工して販売するという独自のビジネスモデルを確立している株式会社貴瞬。順調に成長を続けており、中途採用にも力を入れていましたが、明確な採用コンセプトは全くない状態。採用サイトでも冒頭で事業成長を謳う以外は事実情報を羅列するような形になっており、誰にどんな会社だと思われたいのかが不明瞭。応募者の数にも質にも不満を抱えている状況でした。
採用すべき人材に、貴瞬らしさが伝わる採用サイトへ。そのためにはまず、採用すべき人材とはどのような人材なのかを定めなければなりません。社長以下、現場マネジメント層を集めたセッションを実施し、貴瞬が社員に求める要素を抽出。「雑草魂を持って、周りを巻き込みながら、正々堂々と本気で仕事に打ち込もうとする人」という人材要件を策定しました。また、人材要件整理の過程で得られた、「意志さえあれば道を切り拓ける環境がある」という貴瞬の強みをターゲットのインサイトと掛け合わせ、「全力を出せないでいる若者に、貴瞬でなら全てをぶつける挑戦ができる」と理解してもらえる採用サイトを制作。社名になぞらえ、「貴い一瞬を生きているか」という採用コンセプトを立て、その想いを伝えるメッセージを冒頭にポップアップで表示。今に全力を注ぐ武士のような世界観を表現するため、和を想起させる縦書きにしています。また、従来はトップページのみの構成でしたが、リニューアルに合わせて、今を生きる様子を赤裸々に魅せる「社員紹介ページ」と、全社員の今にかける一言を集めた「私の全力ページ」も新たに追加。デザイン、コンテンツともにコンセプトに沿った仕立てにすることで、一貫性ある採用サイトへ生まれ変わりました。
「あなたのイメージを、あなた以上のイメージに。」というスローガンで事業を行っていたエレファントストーン社。映画監督が在籍しているという強みとロジカルに顧客の抱える課題と向き合う姿勢を謳い、想像を超える映像を生み出すことを訴求していました。しかし、その手法では他の映像制作会社との差別化が図れておらず、自社独自の強みにまで昇華できていませんでした。エレファントストーンの提供価値とは何か? 独自のスタンスとは何か? 同社の根底に流れるDNAの言語化からプロジェクトはスタートしていきました。
念入りなヒアリングと中堅社員を交えたチームセッションを行うことで見えてきた同社の強み。それは顧客への強い想いでした。クオリティが第一とされ、クリエイターの感性が先行しがちな映像業界において、顧客の想いにフォーカスをあてる姿勢は非常に稀。また、制作サイド主導ではなく、顧客の理解と共感を軸に、丁寧かつ緻密なコミュニケーションを行いながら映像制作を行っているのも同社の特長でした。もちろんクオリティを疎かにすることはありませんが、アワードや業界内での話題性を高めるといった意味でのクオリティではなく、あくまで顧客の想いを象(かたど)る精度でクオリティをジャッジしています。そのようなスタンスから導き出されたコンセプトが「象る、磨く、輝かせる。」という新スローガンです。同社の映像制作は、要望を形にするだけではなく、ましてクリエイターの独りよがりでもありません。顧客の未来を想い、顧客の発展を願う映像制作づくり。その一連の作業は、もはや映像制作という枠を超え、顧客自身が胸を張れるきっかけにもなっています。「自分たちの街が、こんなにいいところだったなんて知らなかった」「映像のおかげで、自社サービスに自信がわいた」。そんな言葉を引き出す映像づくりは、もはや誇りづくりである。そのような意図から、10周年を機に映像制作会社からPRIDING COMPANYと名乗り方を変え、「象る、磨く、輝かせる。」映像づくりへと再始動しました。このほか、弊社ではMVVの言語化やサービスネーミング&コンセプト開発などを担当させていただきましたが、すべては「象る、磨く、輝かせる。」に集約されています。
コーポレートブランディング
(企業理念/ロゴマーク/VI構築 他)
事業ブランディング
(プロジェクト/事業のコンセプト策定/PR戦略 他)
商品/サービスブランディング
(商品/サービスの販促計画/広告制作 他)
採用ブランディング
(採用コンセプトの企画/採用ツール制作/採用戦略構築 他)
Web制作
(コーポレートサイト/キャンペーンサイト/採用サイト 他)
グラフィック制作
(広告/DM/会社案内/入社案内/カタログ/ポスター 他)